清里夏休み英語合宿:スタッフ感想

チームリーダー 大澤雪菜   この度は、私どもAid for Japanの夏合宿の趣旨にご賛同頂き、ご支援頂きまして、心より感謝申し上げます。 私たちの合宿レポートをお送りさせて頂きます。 1日目は、東京観光。あいにくの雨の為、サンシャイン水族館へ。 水族館は初めての子供もいて、おおはしゃぎしていました。どの魚がかっこいいとか、かわいい・・また美味しそうなんていう会話も出て、ゆっくりは出来なかったものの、楽しい時間を過ごしました。 その後は、全員京王プラザホテルに集合し、貸切バスにて清里へ。バスの中では、お互いの趣味等を話しての自己紹介タイムでした。 2日目の午前中はハイキング。 教会や駅周辺を通り、「萌木の森」まで散策。歩きながら子供達の好きなアニメの曲を聴いたり、歌いながら行き帰りで、皆との距離が少しずつ縮まって行きました。 午後は、音楽編集を専門にされているボランティアの方も合流。「歌を作ろう」という合宿内の企画の1つを始動。歌詞を考えました。「支援して頂いた方への感謝の気持ちと、これからも皆で一緒に頑張っていこう」という思いをこめた曲に決定。歌詞を考える際、希望として15歳男子の「皆が安全でいれること」という言葉が、心に深く響きました。 夜は、浴衣を着ての花火とスイカ割り。久しぶりの夏の風物詩に皆楽しんでいました。特にスイカ割りは、14歳男子ティムの最後の一打で大盛り上がり。彼は スイカ割りは、アニメで見ていた光景だった様です。 3日目は、酪農体験で乳搾りとバター作りをしました。 ジャージー牛は、順番に1人ずつ体験。バター作りは、バーテンダーの様に一生懸命瓶を上下に振っていました。お昼は、パンに皆で作ったバターで簡単ランチ。 午後は、曲作りの続きということで、メロディーを考えました。歌の前半部分は、子供達が好きな曲のメロディーからヒントを貰いました。机に座っての時間に飽きてしまった子供達も、自分の好きな曲がメロディーに入ることで、集中力を持ち直してくれ、他のメンバーに教えてくれました。またイギリス人ボランティアが中心となり、日本語の歌詞を英語に。 曲の完成目処がついたところで、外でのスポーツタイム。新聞紙での手作りのボールと木の棒で野球。スポーツというノンバーバルなコミュニケーションで、イギリス人・日本人との距離、また少し恥ずかしがりやな参加者との距離をぐっと縮められた時間でした。 4日目の午前中は、東北から引率して下さった方が教えて下さるぬいぐるみ作り。 フェルトを針で突き、丸くしていきます。初めての作業に悪銭苦闘しながらも、一人一人個性の違うぬいぐるみが出来上がって、それをお互いで見せ合ったりととても楽しく過ごしました。 午後は、歌の練習をして実際にレコーディング。英語の歌を歌うのはとても難しかったものの、皆の思いがつまったかわいらしい歌が出来上がりました。そしてその後はまたスポーツタイム。手作りのボールでサッカーもし、野原の上で走り回る回る。室内にいても楽しそうな笑い声が聞こえるほど、大盛り上がりでした。 夕食後は皆で「だるまさんが転んだ」を行いました。こちらも本当に大盛り上がり。手作りの遊びや昔ながらの遊びでも楽しめた1日でした。 5日目の午前中は、ハイキングツアー。森の中を歩き、たくさんの自然と触れ合いました。 木に登ったり、草で音を立てたり・・・。一番最年少の子供は、英国人ボランティアをお兄さんの様に慕いおんぶしてもらったり。 また、午後は日英のテーブルマナーのプレゼンテーションを行いました。まだまだ知らない事がたくさん。イギリスの上流階級の暮らしはどういうものなのか、また相手を常にたてるという日本の心を学びました。 夕食の後は、皆で持ち寄ったお菓子でパーティー。「楽しかった」「また来たい」という参加者の声を聞けて、本当に嬉しく、またほっとした瞬間でした。 6日目は、清里から東京へ移動。 被災地にて保護した犬猫のいるアニマルシェルターを訪問し、猫たちとプレイルームで遊びました。 そののち、St Andrews societyが開催して下さった麻布での歓迎会へ。初めてのパーティーにとまどいながらも、子供達は積極的に風船を膨らまして飾り付けしたりお手伝いしてくれていました。そして、パーティーではバグパイプの演奏や、私たちが作った歌の披露。 7日目の最終日は、広尾の御宅にお呼ばれし、BBQ。 前日までの疲れがあったものの、最後は御宅にあったプールにも行き、満喫した様子でした。 初めての日本での大きなイベントに、不安やとまどいもありました。 合宿中、これで良いのかなと思ったり、悩んだ事もございました。ですが、子供達が見せてくれた笑顔や「もっといたい」「また参加したい」「冬にイギリスに行きたい」という思いは、本当に嬉しく、そんな思いも吹き飛ばしてくれました。また集団行動という中で、たくさんのことを感じ、一回りも二回りも大きくなって行った様に思います。最初はとまどいながらの英語も、最後は大きな声でお話出来る様になっていました。 東北から引率された方がこんなことをお話して下さいました。 「震災は本当に辛かったけれど、それがなければ皆さんとこうして会える事はなかった・・・」 これからも、子供たちの一人一人の思いや夢を実現できる団体でありたいと思います。 次の目標、今年の冬にイギリスへ招待する事を目標に一歩一歩進んで行きたいです。 これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。 … Read More

清里夏休み英語合宿:子供達の感想文

1、かなさん (18歳女子) 今回の合宿に参加していろんな人と出会いました。イギリスの方も日本の方も優しくて素晴らしい人ばかりでした。BBQやパーティーをしてくださったり、気さくに話しかけていただいたりして嬉しかったです。人と関わるのは好きで、仲良くなりたい、話したいと思うのですがうまくできなくて私は人づきあいが苦手だと改めて感じました。そんな自分が嫌なのでこれから変わっていきたいです。 それぞれ違いはあるけど同じ境遇の皆さんに会えたのも良かったです。自分より年が下のみんなが同じような経験をしたと考えるとなんだか悲しかったけどとても元気な印象でした。みんなでサッカーや野球をしたのは楽しかったです。スポーツは何も関係なしに仲良くなれて楽しめていいなと思いました。 また、明美さん雪菜さん信子さんなどいろんな人の話を聞いてこんなに真剣に考えているんだと感じたし言い方は悪いけど他人のためにどうしてここまでしてくれるのかと思いました。 家族のような感じで温かくて良い経験でした。この合宿が明美さんや雪菜さんを含め多くの人たちの力で成り立っていることを実感し、関わったすべての人に感謝の気持ちでいっぱいです。 _____________________________________ 2、みちさん (24歳女性ーつよし君の姉) 私は今年の夏、山梨県で素敵な出会いと体験をしました。英国の方々とのふれあいと、同じ境遇の仲間たちとの絆。私にとって本当にかけがえのない体験でした。 もともと私は弟のつよしと震災で両親が亡くなってから一緒に国内旅行や合宿をした事がありませんでした。明美先生からのお誘いで素晴らしい機会を与えて頂き、今回強士と共に合宿をご一緒させて頂きました。 山梨県の自然いっぱいの自然学校で新鮮な空気を吸いながら、今回一緒に合宿を共にした仲間たちと笑っていました。この合宿で痛感した事は「団体行動の大切さ」です。社会人になって合宿なんて体験した事がないので、団体行動で気を付けなければならない事はなんだろうとずっと思っていました。しかし、ご飯の時や移動の時、ピクニックや花火やスイカ割りの時等仲間たちと声がけをしたりささいな事ではありますが困っている人がいたら率先して行動するという基本的な事を体験しました。私たち大人でもそういった仲間たちと協力するための基本的な事ができない人もいると思います。私は貴重な体験をしました。普段の生活でも率先して困っている人がいたら助けるという行動をしていきたいです。 諸事情により、二泊三日という非常に短い期間ではありましたが本当に心の底から楽しかったです。もっとみんなと一緒にいたかったです。みんな日が経つにつれて少しずつ仲良くなっていったし、協調性も生まれていたと思います。それこそが絆なんだなと感心しました。明美先生をはじめ、この合宿を企画してくださった方々、英国のの方々、一緒に合宿で思い出をつくった仲間たちに感謝します。素敵な思い出と時間をありがとう!またみんなに会いたいです! _____________________________________ 3、しゅんすけくん (12歳男子ーりょうた君の友人) 「とても楽しかった山梨での思い出」 7月29日、震災孤児ではないのに震災孤児のみんなと一緒に、バスに乗って出発しました。 とても楽しかったことは、乳搾り体験&バター作りです。乳搾り体験はやったことありますが、バター作りはやったことことなかったので、とても楽しみでした。バター作りは瓶に牛乳を入れてずっと振り続けました。疲れました。でも、バターはこういうふうに作るんだなと思いました。家でも作ってみようと思いました。もう1つ、歌を作ったことも楽しかったです。僕達で、歌を作れるのかなというたくさんの不安とわくわく感が入り混ざって複雑な気持ちでしたが、僕達でも作ることができました。「スマイル・メイク・スマイル」という歌でした。 最後になりましたが、震災孤児じゃないという立場にありながら、招待してもらって本当に嬉しかったです。できることなら来年も行きたいです。一生の思い出「summer camp 2013 in Japan」を企画してくれた方々は一生心に残る特別な人となりました。これほど貴重な体験はほかにはありません。来年は、妹も連れていきたいと思います。また、Aid for Japanの皆さんと会いたいです。本当に楽しかったです。来年もよろしくお願いします。 _____________________________________ 4、つよしくん (15歳男子) この合宿で自分は分かったことがあります。 ひとつは、いろんな国のいろんな方々が自分を支援して下さってること。この合宿に行くまでは、正直どういう方々が自分を支援して下さってるのかあまり分かりませんでした。 でも、合宿に行って明美先生、ティム、james、ゆきなさん、トニーなどこの方々以外の人にも支援していただいてるんだと実感しました。こんなに多くの方々に支援していただいてる以上自分は今できることをやっていこうと思いました。 二つ目はいつもと違う自分を見つけました。 自分は人見知りでこの合宿に行くまで皆さんと上手く溶け込めるかどうか心配でしたが、皆さんが温かく接してくれて上手く溶け込めることができました。 それに、自分は子供が苦手でした。 でも、最後には全然苦手じゃなくなってました。 この合宿に来て良い事しかありませんでした。日本で人と人とが出会う確率が0.0000006%とすっごく低いのにこんなに素敵な方々に出会えたのは紛れもない奇跡だと思います。 この出会いを自分は大事にしてこれからを生きていきたいと思います! 本当に楽しい合宿でした! _____________________________________  5、ゆうとくん (7歳男子) 『キープ自然学校に行った事』 夏休みの7月29日から山梨県清里村のキープ自然学校に合宿に行きました。 南三陸町から来たのぶこおばちゃんとりょうた君としゅんすけ君と僕の4人です。高速バスに初めて乗りました。仙台から東京の池袋駅までいきサンシャイン水族館に歩いて行きました。ウツボとエイとジイジイがよくとってくるマンボウがいました。丸くて面白い形の魚でした。他にもいっぱい泳いでいたのでビックリしました。ペンギンが外にいて氷の上をあるいていました。  … Read More

私たちの活動が新聞に取り上げられました。

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8月2日 『山梨日々新聞』掲載 “震災孤児国際交流で励ます” 英国の慈善団体が清里合宿 英国のチャリティー団体「Aid for Japan」(田中ソロウェイ明美代表)が、北杜市高根町清里のキープ自然学校で、東日本大震災で両親を失った孤児を招いた夏合宿を開いている。3日まで自然に囲まれた清里でハイキングや歌作りを楽しみ、国境を越えた交流を深めようという試みだ。 ハイキング、歌作り楽しむ 同団体は、ロンドンで日本語や日本文化について教えている田中さんが2011年8月に設立。震災を見て、「多くの人が亡くなり、残された子供のために何かできることはないか」(田中さん)との思いからだった。これまでにも宮城県内の孤児を英国に招待するなどの活動をしてきた。 夏合宿は初めての企画だ。 7月31日~8月3日の日程で、宮城県内の7~18歳の孤児4人と友人1人のほか、英国や日本のボランティアが参加。一緒にハイキングをしたり、日本語と英語で歌を作ったりして交流している。 津波で両親と祖父母を失った宮城県石巻市の男子中学生(15)は同世代の英国人のボランティア学生と好きなアニメ番組で意気投合。「もっと英語を勉強して英国に行ってみたい」と話をしていた。家族を津波で失い、昨年クリスマスに英国に招待された石巻市の女子高生(18)も「将来は、明美さんのように人のためになる仕事がしたい」と夢を膨らませた。 田中さんは「想像も出来ないようなつらい体験をした孤児に、体験やつながりを通して、未来をつくる手助けをしていきたい」と話した。